2022/7/28

コロナの症状もだいぶ収まってきた。

 

ちょうど夏休みに入ってたんだけど、入ったとたんにコロナになったからモチベーションがドーンと失われてしまった。まあいいんだけど。でも、一か月もない夏休みの大切な大切な一週間を…

 

気を取り直す。

 

無理だわ。

 

今、若松英輔の『君の悲しみが美しいから僕は手紙を書いた』を読んでいる。この間、双子のライオン堂さんにお邪魔したときに購入したものだ。購入した本はすぐに読みたくなる。いつもはぐっと堪えるところだが、若松英輔はここ二年くらい読もう読もうと心に決めていた作家だったから全く止められなかった。読みっぱの本は5冊ある…

 

まだ読んでいる途中なんだけど、印象深い文章を引いてみよう。

 

詩歌は、亡くなった人を悼む挽歌に始まったという人がいます。耐えがたい悲

しみのあまりに発した呻きが詩の母だと言うのです。

 

歌人たちは、古く万葉の時代から、「かなし」にさまざまな文字を当てました。 「悲し」「哀し」そして「愛し」、また「美し」も「かなし」と読みました。

これらは別々な感情ではありません。かなしみのあるところにはもともと、さ まざまな気持ちが折り重なっていることを、古人は繊細に感じ分けていたのです。 悲しいのは、喪った者を愛しく思うからで、また、こうした出来事のなかで感 じられる心情こそが美しいことを、昔の人は知っていたように思われます。

 

若松さんは相手を自分を照らしてくれる太陽だというけれど、僕にとっては貴方が太陽ですと言いたくなってしまうくらいに暖かく、でも悲しく美しい文章に魅了されます。ぜひ、読んでみてほしいです。