清少納言、tohji、雷

とりたてて書くこともないけれど、ないならないなりに書いてみようと思ったので書いてみる(テスト勉強中だからかな、それとも友達の文章にそそのかされてかな)。

 

今年は恐ろしく残暑が長く、いつまでも30度以上の夏日が続いた。俺は夏が本当に嫌いだから、はやく冬になってほしいなと、気温が低くなって、空気の密度が薄く、魂の彷徨う余白のある季節になるのを待った。夕方に突然雨と雷が降った金曜日があった。講義が終わって、眠かったから教場で眠ってから外に出ると馬鹿みたいに大きな粒でもって雨がたくさん落ちていった。参ったなーとおもったけど、傘もないし顔の上に手をやって小走りに帰るしか手段はなかった。その日は随分と雨と雷の荒々しい音が俺の心を占めていた。ベッドの上でゴロゴロしながらゴロゴロとなる雷をきいてソワソワした。その次の日も昼の手前付近まで雨が降った。気温は雨のせいで低く、久しぶりに長袖に手を通し、運動をした。暑さで動けなくなるなんてことは起きなかった。身体の負担もいつもよりずっと少なかった。昼はお出かけをして、女の子とゲテモノを食べたりなんかして(ゲテモノは意外に食べられる)、部屋に帰ってからはしばらく試験勉強なりなんなりをしながら時間が流れるのをぼーっと眺めていた。日付が跨いだあたりでふと煙草が吸いたくなって、真っ暗な非常階段に出た(部屋では吸えないんだ)。半袖に半ズボンで外に出ると恐ろしく寒かったので、いけないこんな寒さじゃ煙草なんて落ち着いて吸えないと思い、慌てて部屋に駆け込んでジャンパーを羽織った。これで外でも寒くない。tohjiを聞きながら煙草を三本吸った。キックの弱い煙草。angel.snowboarding.木々の向こう側に見える道を車が時折走っていくのを眺めながら、冬が着実に近づいているのを感じて嬉しくなった。清少納言は「冬はつとめて(冬はやっぱり早朝でしょ)」なんて書いていたけれど、いいよね実際。俺は三時過ぎあたり、四時にはならないような時間の静けさが好きだけど、早朝がいいのもよくわかる。そこらへんはつながっている。道がある。深夜の寒々とした非常階段から平安時代のまだ人が眠る早朝に闇から立ち上がる光に目を向ける清少納言の存在する部屋まで。

 

そろそろ試験勉強に戻らなきゃ。三十分もこんな文章を使っちゃった。ミスった。また今度。バイバイ。